2014年3月25日火曜日

BMW M2 いよいよ「リアル頭文字D」

  頭文字Dの最強マシンに挙げられている日産BNR34GT-R。知らない人のために紹介しておくと、主人公のAE86と同じチームの「もう一人の主人公」がFD3Sを操るのですが、その対戦相手として登場。相手のドライバーは伝説の「ゴッドフット」で峠仕様のフルチューンを施したFD3Sに、なんとほぼノーマルのBNR34GT-Rで互角以上の勝負に持ち込むというストーリー。

  そもそもこの漫画には「溝落とし」などフィクションが多分に含まれていますけど、クルマの力関係に関してはやたらとリアリティを持たせる傾向がある(主人公のAE86だけは別格だけど・・・)。そんな作者が「フルチューンFD3S」と「ノーマル34GT-R」が互角の性能と判断するほどの当時は別格と言えるマシンだったようです。

  以前このブログで、BMWの新型M3/M4が34GT-Rの復活だ!とか言っていたのですけど、よりタイトなサイズのボディになった「M2」というのが来年にも欧州とアメリカで発売されるみたいです。直6ターボ(380ps)ってなかなか「頭文字D」に出てくるR32みたいなスペックですが、これで「妙義山」とか全開で下るのはやっぱり怖いな。あの峠はやたらとに見通しが悪くて、ビビリの私にはどうも苦手です・・・。

  このM2の見込み販売価格がおよそ850万円!ちょっと高すぎ・・・。もっとお手軽なモデルが有っても良さそう。日本メーカーは一体何をしているんだ?となりますよね。もちろんスバル&三菱からは現行がスタンバイしていて、他はシビックtypeRが2016年?MSアクセラが2017年?辺りになるようです。86のスーパーチャージャーモデルが販売店の企画で限定発売されるようです。現実的に期待できるのは新型フェアレディZが直4ターボになって高性能版が設定されることでしょうか。

  最近ではポルシェもライバルメーカーの小型スポーツカーの高性能化に刺激を受けているようで、ボクスターとケイマンに第三のグレード「GTS」を発表しました。340psをミッドシップから発揮する軽量スポーツで、フロントエンジンのAWDで360psを発揮する「A45AMG」や「TT-RS」と同等以上の性能が出せるレベルというのがコンセプトのようです。

  これらのクルマを全部ライバル車にして、新しい「頭文字D」始まらないですかね。主人公はトヨタ86に乗っていて、「ロータスエリーゼ」「ロータスエキシージ」「アルファロメオ4C」「アウディTT-RS」「A45AMG」「M2」「ケイマンGTS」「フォーカスST」「ゴルフR」などと対戦して、これらのクルマの弱点をことごとく晒してくれる内容を期待したいですね。

  
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2014年3月11日火曜日

ケータハム・セブン130は日本に何らかの爪痕を残す?

  クラシカルな車体に走るための最小限の装備だけを付けて、それでも淋しいからか2座になっていて2人で楽しむことができるスポーツカーが日本で発売されました。英国ケータハムが日本の軽自動車規格を使って、新しいスーパーセブンを作りました。日本仕様だけしっかり64psに抑えていて、海外仕様は同じエンジンで80ps超を出すのだとか。使われるのはスズキ製の軽自動車のエンジンだそうですが、やはり軽自動車の660cc3気筒エンジンてもっとパワーだせるんですね。

  さてこの「セブン130」ですが、軽自動車のエンジンだからといっても車重はたったの490kgです。単純に考えると今年発売が予定されているホンダS660と比べると相当に速いクルマになるようです。ドイツ・モーター誌によるハンドリングがすばらしい小型スポーツ車の比較で見事に、ポルシェケイマン、ロータスエキシージを抑えてナンバー1に輝いていました。輸入車で日本の峠道を走らせたら楽しいだろうなと思われるケイマンとエキシージよりも上ってなんだかスゴいマシンが再発売されたんだなとワクワクします。

  まず何よりもすばらしいのが、車重の軽さ故に実現可能な、それほど固くないのにしなやかに曲る足回りなんだそうです。ケイマンにしてもエキシージにしても1300kg程度の車重があり、往年のRX-7なんかもこれに近い数値でしたが、これだけ車重があるクルマの回頭性を良くするためには、足回りをガチガチにするより方法はないわけで、乗り心地はそれなりに犠牲になります。世界中のスポーツカーが同じような設計に収束しているわけですが、そこから抜け出た存在のこのセブン130は、さすがは欧州伝統のモータースポーツが生んだ英知というべきでしょうか。

  さてこのクルマがとてつもない個性と戦闘力をもったスポーツカーだということは分かるのですが、ルーフすら一切付いていないクルマで天気の変わりやすい日本の山岳路に行っても大丈夫なんですかねという疑問はあります。それと同時に青空駐車場で保管することもできませんし、一切のラゲッジスペースがないですから、一泊二日の温泉旅行に行く訳にもいきません。あくまで晴れた日中にあまり都市部で渋滞しない時間にお気に入りのドライブコースまで移動し、さっさと帰ってこなければいけません。

  それでも東名〜小田原厚木道路〜toyoターンパイクみたいな高速ルートを疾駆したらスリル満点で楽しそうだなと想像できます。帰りは西湘バイパス通れば開放感あふれるドライブができそう。もちろん同じ行程をマツダ・ロードスターで走ればいいわけですけど・・・。333万円という価格設定が絶妙で、自動車税を考えると10年トータルではロードスターよりも出費が安くなりそうですね。屋内駐車場が必要なのはどちらも同じですし。本来はこの手のクルマはマツダ・ロードスターのふるさとである、雨が少ない瀬戸内海沿岸で乗るのが正しいのでしょうね。ドイツにはEV仕様のセブンもすでにあるそうで、これもなかなか面白そうですね。


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2014年3月4日火曜日

WRX STIのことなんてどうでもよくなっているスバル。

  漫画「頭文字D」では最強クラスのマシンとして登場したスバルWRX STIがいよいよ絶望的な状況に追い込まれている。・・・そんな気がしているのは私だけでしょうか。限定モデルの「S」ならば瞬く間に売り切れるのだけど、ノーマルのWRX STIにはクルマとして選ばれる土台を持っていない。いくらハイスペックでお手軽なクルマだからといってもデカいハネを付けて走ることそのものに抵抗を持つ人だっているし、車体カラーを選べない不自由さだけで断念してしまう人もいるだろう。

  クルマとしてのライフサイクル=寿命が尽きた。これは次期WRXを心待ちにするファンの皆様に対して大変失礼な言い分だとは思うが、300万円台であれだけのスペックを誇りながらも少しも欲しいという気持ちが起こらないクルマはやはり異常と言う他ない。たとえ400万円台でもBRZ tSにはもっと現実的な興味が沸いたし、新しいレガシィも300万円台でもかなり前向きに検討したいクルマだと感じる。

  2007年にスバルはWRX STIをハッチバックのみで登場させた。この時点でのスバルの判断はとても正常だったように思う。しかしスバルの正常な判断に付いてこれなかったのが従来からのファンだった。スバルディーラーにセダンタイプの復活を要望する声が次々と寄せられ、スバルも否応なしにセダンを後から設定した。この瞬間にこのクルマの寿命は尽きた(のではないか?)。ファンが付いてこないクルマを作ったスバルも悪いが、脳内のイメージを書き換えられなかったセンスの無いスバルファンもまた同罪だ。

  マツダを見てみればいい。MSアクセラにセダンを設置してくれなんて声はほとんどないだろう。マツダファンはアクセラというクルマを十分に客観視できているからだと思う。それに引き換えスバルファンはどうだ。いい年したオッサン達がスバルの考えとは全く反対の方向へ、WRXをパワーアップしろと大合唱を繰り返している。300ps超のえげつない出力を発揮できる高性能なタイヤを自分のクルマで履きこなすわけでもないのに、400psまでパワーを上げろと真顔で言っているのだから呆れる。

  理由は単純。BMW MやアウディRS、AMGに劣る出力のクルマではショボく見えるから。全くもって意味不明(というほどでもないけど)。パワーが無いからと言ってもレクサスやマツダがショボいのか? もうスバルにとっては新型WRX STIを発売するのが憂鬱でしかないだろう。もうスペックの概要も決まっていて、320ps程度に落ち着こうと決まっているのだから、発表と同時に集中砲火でボコボコにされるのが目に見えている。

  BRZ STI tSなどをみると、「大人のBRZ」というコンセプトを無理なくトレースし、力むことなく素直に良質なインテリアを持つクルマを作れている。これくらい自由にできる気軽さが、WRXにもあればいいのだが、プレッシャーというよりも「やけくそ」に近い気持ちで作らざるを得ない状況を想像してしまう。いっそのこと「大人のWRX」と言って限りなく上品に仕上げてやればいいんじゃないかと思う。見た目は大人でも内面的に大人でない、WRXに文句バンバン言っているオッサン達にはもったいないくらいのクルマ作っちゃってよ!とエールを送りたい気分。


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↓スバリストってインテリが多くて頭固そう。こんな本を読んで悦に入って、ジャズ解った気になって語り始めて、チック=コリア辺りを批判してそう。ハービー=ハンコックは正義だとか、ジャコ=パストリアスこそが天才とか言い出して、ブラッド=メルドーをこき下ろす・・・。